「構造計算」の基本とその必要性

家づくりコラム

こんにちは。静岡市の建築アドバイザー 建築工房ユキ・アートです。

家づくりを検討されていると、「構造計算」という言葉を耳にする機会があるのではないでしょうか。

建物の安全性に関わる言葉だろうな、と思いつつも、詳しくわからないという方も多いはず。
今回は、構造計算について詳しくお伝えいたします。

構造計算とは、建物の構造を計算し「強さ」を科学的に確認する方法のこと。
建物は、地震や台風、大雪といったさまざまな外的要因に影響されるため、そういった場合において、しっかりと耐えられる構造かどうかを計算し、建物の安全性を確認するためのものです。

注文住宅はひとつとして同じ間取りは存在しませんし、建てる場所も違います。
1棟1棟その安全性を計算するのは当たり前……かと思いきや、実はこの構造計算、2階建て以下の木造建築の場合しなくてもよいとされているのです。

そのため、地震力や風圧力に対し必要とされる壁量であるかを確かめる、いわば簡略的な計算である「壁量計算」しか行わない工務店やハウスメーカーも存在するのも事実です。

ユキ・アートでは、先にご説明した本物の「構造計算」を、手がけた全棟で行っています。

使われている柱1本1本に、どのような力が作用するのかを計算するため、およそ2週間と時間もかかりますが、お施主さまの将来にわたる安全を守るためには必要不可欠な作業です。

また、構造計算に基づいてあらゆる部材が決まることから、ユキ・アートでは本契約を結ぶのは、この構造計算のあとと決めています。
その方が、最後まで変更の少ない正確なお見積もりが提示できるから。
契約後に予算がじわじわと変わっていく……そんなストレスを、お施主さまに感じてほしくないからです。

ユキ・アートが“本物の”構造計算にこだわる理由は、もう一つあります。
それは、「“本物の”耐震等級3」を叶えるためです。

「“本物の”耐震等級3」とは。
続きは、次回のブログでお話したいと思います。

以上、静岡の建築工房ユキ・アートでした。