スタッフコラム
いまさら聞けない「ウッドショック」のお話
家づくりコラム
こんにちは。静岡市の建築アドバイザー 建築工房ユキ・アートです。
最近、ニュースやメディアで取り上げられることの多い「ウッドショック」というワード。
ここ1年半ほどで一般にも広く知られるようになった言葉です。
今回はこの「ウッドショック」について、解説します。
ウッドショックとは、家づくりで必要不可欠な木材の需要がひっ迫し、木材が不足、それによって木材の価格が高騰し、業界全体で大きな混乱が起きている状況のことを指します。
もともと日本の住宅メーカーの多くは、使う木材のほとんどを輸入材でまかなっていました。
そうなった背景には、戦後の住宅需要により国内の木材が減少したことにあります。
植林してから木材として活用できるようになるまで数十年はかかるため、それまで輸入材に頼るほかなかったのです。
ウッドショックの始まりは2021年春ごろ。
きっかけは「新型コロナウィルスの蔓延」にあったといっても過言ではありません。
多くの輸入製材の産地であるカナダでも、コロナ禍により製材に関わる労働者が激減。
工場は減産を余儀なくされました。
また、住宅ローンの低金利政策がなされたアメリカで新築住宅の需要が大幅にアップしたことも、大きく影響しています。
さらに港のロックダウン、通販需要増によるコンテナ不足もウッドショックの要因です。
そしてロシアのウクライナ侵攻。
森林大国ともいえるロシアの木材ですが、この出来事によって入荷の見込みがなくなってしまいました。
このウッドショックはいつまで続くのか。
それは私たちにもまったくわかりません。
だからユキ・アートは、自分たちができることをただ一途にやり続けるだけ。
我が静岡には、素晴らしい木材がたくさんあります。
先日でかけたオクシズでの森林ツアー下見では、そのことをスタッフみんなで改めて感じてきました。
オクシズの伐採材の枝。
そのときの記念に、ユキ・アート社屋の入口に飾ってあります。
社会情勢の変動が著しい昨今ですが、
ユキ・アートは、お客さまの「未来のしあわせ」を作っていきたいという想いを、これからもずっと持ち続けてまいります。