スタッフコラム
施工事例「シンプルに、そして美しく」Part.1
施工事例
こんにちは。静岡市の建築アドバイザー 建築工房ユキ・アートです。
今回ご紹介する施工事例は、間口が約3.9m、街中の狭小地に建てたAさまのお宅。
「なるべく間口いっぱいに建てたい」というご希望に沿うべく、少し特殊な工法を採用しています。
その特殊な工法や、狭小地ながら家づくりのテーマである「シンプルに、そして美しく」をかなえた工夫を、3回に分けてご紹介します。
間口約3.9m、奥行き14m。
細長い敷地を活かす方法としてわたしたちが採用したのは「建て寄せ工法」でした。
建て寄せ工法とは、上棟前に壁を先に造り、上棟時にその壁をレッカーで吊り上げ土台に据え付けていく技法のこと。
壁施工中に強風にあうと危険が生じるため、通常の施工より高リスクな工事ですが、そこは慎重に、限りなく安全に工事を進めていきました。
外壁は、繋ぎ目を入れたくないとの要望があり、最大約9mのガルバリウム鋼板を使用。これで雨漏りのリスクも軽減します。
また、屋根にも雨漏りの心配が少ないガルバリウム鋼板を。
LDKの上に太陽光パネルを載せたことで、雨音を軽減させました。
狭小地で気になるのは、採光とプライバシーの確保。
まず工夫をしたのは窓です。解放できる窓を少なくし、サイズも小さめにしました。
バルコニーの手すり壁は、標準より高い1400mm。
通りに面していますが、プライバシーもこれで安心です。
採光に関しては、キッチンの端にある吹き抜けからトップライトのようにたくさんの光が差し込むよう設計。
寝室のテラス窓には電動シャッターを設置しています。
さらにパイプシャフト(配管スペース)を遠ざけることで、騒音にも配慮。
内窓もつけたので、プライバシーはもちろん、寒さ対策や防音もバッチリです。
Aさま宅のさまざまな工夫、いかがでしたか?
次回は、お部屋ごとのこだわりついてご紹介しますので、お楽しみに!