シンプルに、そして美しく:静岡市葵区
ZEH
街中心部に近い都市型の敷地にめいっぱいの広さの建物を建てるため、木造建て寄せ工法により建築しました。敷地間口約3.9mの中に建物間口約3.5m(建物壁中心間寸法・壁の仕上がりから境界までは12センチ程度)の限界まで建てられる幅の限界まで挑んだ建物。つくられた壁をレッカーで吊り上げ、移動した建て寄せ工事は圧巻でした。生まれ育った土地に、新居を建て替える形での施工。その土地特有の光の入り方などを最大限活かしたい。こんな感じで。と、ご自分で書かれたアイディアをもとに、現実的な設計をお手伝いしました。防犯と、プライバシー保護のため小さめに作られた窓は目線より上に、あかりとりとして設置。プライバシーと明るさを両立させるつくりとなっています。
ゆったりとした玄関の横にはおしゃれなアーチ壁のシューズクロークが。ベビーカーや趣味の釣り竿はここに収納できます。
3.9m幅の細長い敷地に建てられたと感じられないほど、室内は広々。玄関に入れば、おしゃれなニューヨーカーグラスのタイルニッチ(飾り棚)がアクセントとして彩ります。2階へと続く階段は、壁を無くし、スチール手摺にすることで圧迫感を無くしました。
階段下もオープンにし、広さを確保。カウンターは、パソコンをしたり、書斎としても活用できます。
小屋裏収納へ上がる階段は、ストリップ階段。一番高いところに取付けられた窓から各部屋へと光を採りいれます。
道路からの目線を避けるために、少し高めに設定された屋外の手摺壁。オークで統一されたやさしい雰囲気のリビングでのリラックスタイムを気持ちよく過ごせます。
空間を広く感じさせるリビングの吹き抜け。高窓は、電動のロールスクリーンを使って光の入る量を調整します。
階段横に配置されたキッチンにも、室内窓によって、階段から洩れる光を採り込みます。壁から突出するリモコンやスイッチ関係も壁をへこませたニッチ(飾り棚)ですっきりさせています。
この家の重要な役割を果たす階段上の小屋裏窓。